☆訓練風景☆

 波の音、風の声を聴こう!

フジ海のカッターは6本のオールで漕ぎます。オール1本に1人,小さい団員は2人で1本のオールを漕いでカッターを進めます。これに舵(かじ)を持つ「艇長(ていちょう)」と号令をかける「艇指揮(ていしき)」が乗り込みます。
「クルー(漕ぎて)」のリズムが揃うと艇速(船のスピード)が出て,感じる風もとても気持ちがいいです。

湘南のあおい海,緑の江の島を背景にして,フジ海のカッターは「Harmony(調和)!」を合言葉に白波を蹴って進みます。
 カッターは,もともとは救命ボート。あたまもしっぽも水を切る、舳先の形をしていたボートのしっぽをカットした艇という意味でカッター(Cutter) と呼ばれています。帆を取り付けてヨットのように帆走することもできます。しっぽからあたま方向を見て,右側を「右舷(うげん)」左側を「左舷(さげん)」。
 右舷3名,左舷3名のクルーはあたま方向に背を向け,座って漕ぎます。漕ぐことはモチロンですが,出港から帰港までオールを上手に持てるようになると、一人前の「海の子」です。海の基本動作を身につけるためにも役立つボートです。

 リーダーや先輩たちが手取り足取り,オールの持ち方を教えてくれます。最初は重く感じるオールですが,慣れてくるとこの重さが漕ぎを助けてくれることがわかります。こうなると,オールを身体の一部としてあつかえるのももうすぐ!!
海洋少年団全国大会のカッター競技や、横浜港・千葉港など、一般の方も参加する競技会なども開かれ,ファンの層も広がっています。フジ海のリーダーたちは,毎年5月に横浜港で行われるカッターレースに参加し、
寄せる「老いるショック」にもめげず,上位入賞を果たしています。
カッターが年齢を重ねてもできる競技種目であることを,フジ海成年部・団員保護者、OB・OGからなるチームと共に証明しています。今後はヤングチームやレディースと共に参加する動きもありますので、乞う御期待 !!

オマケ 岡村造船HP http://www.izu.co.jp/~om/         

    村令三商店HP http://www.geocities.jp/pusuke717/


いつもみんなで「いちに、いちに」

 
オールを揃えて漕いでいるふじくも2世号は、江ノ島に良い風がふいてきたら、帆船に早変わりです。マストを立て、セールをあげれば、あとは風と、そして波をきる音だけがきこえてきます。
 マストには「ヤード」という帆桁をつって、これにメインセールを、そして前方には「ジブセール」をひろげます。しくみはヨットとほとんど同じですが、遠 くから見ると、クック船長が無人島に上陸するときみたいで、ちょっとカッコ良い(かな)。江ノ島には一艘しかないので、すぐにわかります。

 進路を変える時、艇長は大きな声で号令をかけます。「スタンバイ・タッキング」。みんなこれにあわせて準備ができると「スタンバイ・タッキング・ サー」。このとき、みんなの気持ちと体がいっしょになって動作ができたら成功です。まわりを走るヨットのように軽快に動くことは苦手だけど、とても安定し ています。楽しいよ!

 見たことがないとちょっとむつかしそうだけれど、みんなが舵のとり方やセールのひろげ方をおぼえて、大きな声で号令もかけられるようになるように、リーダーが教えてくれるので安心!
 みんなでレースができたらおもしろそうですが、ふじくも1世号にはマストがつかないので、いま江ノ島には帆装カッターが一艘しかいません(ちょっとさび しいな)。ふじかぜ(モーターボートの名前)といっしょに七里が浜の近くまでいったこともあります。江ノ島がどんどん遠くはなれて、少し心細くなったりし た団員もいたけど、楽しかったですね。
 これからも風の良い日には帆走カッターを出します。陸からも見つけやすいので、江ノ島に来たら湾をのぞいてみてくださいね。


TOMさんのカヌー教室  

カヌーには、カヤックとカナディアンの二種類があり,ミズスマシのように、スイスイと進みます。

@カヤック

 船体とデッキが一体になっていて、身体とデッキとをスプレーシールドでつないで、水が入るのを防ぎます(しかし少しは入ってしまいます)。 ひとり乗り (※1)で、両方に水かきのついたパドル(※2)で右と左を交互にこぐことで進みます。右を漕ぐと左へ曲がり、動かしやすいので、なれると一人でスイスイ 進みます。流れや波の動きをうまくつかんで、ねらった方向に進もう!

※1 2人乗りもあるよ! ※2 カヌーでは、櫂のことをオールではなく、パドルといいます。

Aカナディアン

 船体の上部が開いています(フタがない)。2〜3人乗りのものが多いです。それぞれ、船の片側のみを漕ぐパドルを使います。行きたい方向へ進みやすく、 とバランスもとりやすいので、ゆったりとしたツーリングに向きます。風や波に気をつけて、流されないようにしよう!なれると釣りもできるようになるよ!

Bカヌー競技

 同じカヤックの仲間には、流れのある川でスキーのように進むスラローム(※3)や、スピードを競うワイルドウオーターのような競技があります。さらに最 近では、流れの中で行うロディオのような競技もあります。まるで、荒馬を流れの中で乗りこなすような競技です。流れのない静かな水面でも、速さを競う競技 があります。うんと練習をしたら、競技にも出れるようになるかも!

※3 藤沢海洋少年団にはスラローム艇が1艇あります(←今回初めて知りましたby管理人)  


くまさんヨットを語る!

ヨットは風を、そして波を、五感で感じることのできる乗り物です。「海に親しむ」ということを藤沢団の訓練の基本としてきましたが,まさにヨットはこの訓練にふさわしいものです。

 藤沢団には、現在シーラーク、シーマーティン、シカーラの計5隻のヨットがあります。ヨットの経験がたくさんあるリーダーもおおぜいいるのですが、団員 の年齢が低くなってきていること、季節がかぎられることなどにより、ヨット訓練の回数は前より少ない気がします。団員のみんなが大きくなるのを、リーダー は首を長〜くして待っています!

ヨットの魅力は

* 風の力でだけで、日本中・世界中どこへでも行ける乗り物です。   

* 風と波音だけの世界です。

* 乗り手の知識と技術そして勇気が問われます。油断すればすぐ沈。

* 海からの距離が近くスピード感は最高!

* ヨットは老若男女すべての人が楽しめます。  

* ヨットにはいろいろな楽しみ方があります。(レース、クルージング、釣りなどなど)

 皆さん、藤沢海洋少年団に入って、風光明媚な湘南の海で思いっきりセーリングしようではありませんか!!江の島の灯台の下でお待ちしています。


結んでみよう!

紐(ひも)や縄(なわ)を結ぶ方法を結索法(けっさくほう)と言います。紐を結ぶの「結ぶ」は「縁を結ぶ」「赤い糸で結ぶ」他に、「約束(束ねるの意味があります)」のように、人と人の関係を結んだりすることにも使われていて、昔から人間の生活に深く係わっています。

 人は古代から木の蔓や動物の皮を使用したりして石の矢じりを結びつけたり、石を棒に縛りつけてハンマーにするなどの他、物と物を結び合わせること、ものを束ねて運ぶときに、結ぶことを利用してきました。
 紐を結ぶ方法は、古代エジプトの航海者によってその多くが考え出されたされたと言われており、現在、紐の結び方は世界で3000〜4000種類あるとされています。いろいろな紐や縄の結び方を多く知ることは私達の生活で大いに役立ちます。

結索法ができるようになることで、次のような活用方法があります

   1.船やボートを繋いだり、艤装(ぎそう=船を乗れる状態にすること)ときに使用する
   2.荷物を梱包(こんぽう)するときに使用する
   3.登山やレジャーで、テントを張ったり、釣り糸を結ぶ時などに使用する
   4.レスキュー隊の活動や人命救助に使用する
   5.建設現場の足場を組立てたり荷物をい運ぶ時に使用する
   6.その他、垣根を結ぶ、など

このようにいろいろな使用方法があります。結索法は日本海洋少年団の全国大会の競技種目にもなっており、藤沢海洋少年団では、正確で早く結べ、結び目がしっかりしていて、さらに解きほどく時に解きよい結び方を訓練しています。


手旗信号

横と斜めでは文字が違ってしまいます。声の届かない距離にる相手に正確に情報を伝えるためには
基本的な姿勢がとても大事になります。文字を覚えながら、いい姿勢をとることも覚えていきます。


基本動作

基本動作の訓練では、集合や整列、人数確認など、集団行動を速く的確にできるようにしていきます。これを覚えていくことで、海上での行動がスムーズに行えます。海上は空間が狭く常に動いているので一定の決まりのもと、動くことが求められます。


水泳訓練

海に生きる人間にとって、泳ぐということは大切なことです。したがって、海洋少年団の合言葉は団員皆泳!
しかし、誰でも最初から上手に泳げるというわけではありません。泳げない子はまずプールで水泳の基本であるバタ足から
覚え、泳げるようになるための練習からはじめていきます。まずは自分で努力してみます。

 25メートル、100メートルをそれぞれ泳ぎきった者に認定証を与える泳力認定を行っていますが、全国大会での水泳
競技代表選手にえらばれることも大きな目標となります。また、藤沢海洋少年団は水泳訓練も計画していますので、
お楽しみに。。。


奉仕活動

海洋少年団は、社会に奉仕するこころを大切にしています。ひとりひとりの胸に芽生えた奉仕のこころは、
たとえそれが小さな芽であっても、やがては素晴らしい大輪を咲かせると確信しています。
 奉仕活動は社会の一員として必要なことであり、交通整理、海岸などの清掃、街頭募金など、自らの意思で
積極的に行われています。子供の頃から奉仕活動に参加していれば、奉仕のこころがあたりまえという意識が養われ、
それだけ社会に対してやさしいこころを持った人間になれるということになります。


特別訓練

藤沢団では、特別訓練として江の島以外で活動することもあります。 ここでは特別訓練のいくつかをご紹介します。


★体験航海

 藤沢海洋少年団では、江の島港に入港した巡視船などの海上保安庁の船に乗せていただく、というめったにできない体験ができます。
 掃海艇(そうかいてい)の見学では、海上を漂流しているものを確保するための仕組みも見せていただきました。 
また、横浜にある日本丸の見学に行ったこともあります。向かいのミュージアムには、リーダーの関係する船が展示されていてびっくり!!


★夏期キャンプ

 キャンプでは毎年できるだけ山へ行くようにしています。「海の子山に登る」のも、とても大事だと思っているからです。

 海を知り、そして山も知ることで、自分たちの暮らしている日本とはどういう土地なのか、地球とはどういうところなのか、ということへ近づけると考えてい ます。キャンプではトレッキングや野外炊事はモチロン、青年部リーダーたちによる、楽しい&おもしろいレクリエーションもあります。

 自宅から離れて、自分やともだちの(ついでにリーダーたちの)意外な一面を発見するのもキャンプのいいところ。
「同じ釜の飯を食う」と結束力は何倍にも強くなります。また、希望があれば、冬期キャンプとしてスキーに行くこともあります。

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